春や昔の春ならぬ

変わりゆくすべてに袖を濡らすブログ

やっと多部未華子ちゃんに辿り着く。

多部ちゃん番宣がんばりましたね。
いっぱいでてた中で、いちばんよかったのがアブナイ夜会。台湾弾丸日帰り旅、可愛すぎか。
好感度とかもうあまり気にしてなさそうな感じが切れてて(人は自分が見たいようにしか見ないという悟りの境地)、とっても素敵でした。タクシーのおじさんに降り際かけた、ありがとうの声が可愛かった。
台湾定番かと思ってたクッキーが実はマカオだったくだりとか、多部ちゃんらしすぎて笑

気になったのは占いかなー。
「仕事と恋愛両立できないから5年くらい気をつけて」って、5年経ったら両立できるっていうものなのかそもそも。
恋愛がダメならいっそ堀北真希みたいに全部すっ飛ばして結婚して家族愛にすればいいんじゃないの、とか。
理想は「仕事3:恋愛7」とか言ってるのを見かけたので、お母さんは心配です。


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さて、ピースオブケイク
公開終了までにもう一度見に行っちゃいたい勢いなのは「before sunset」以来です。

何がそんなによかったのか。
誰がどう見ても万人受けする映画じゃない。というか、そもそも別にそんなにすごくいい映画でもない。
もう、理由はただ一つ、多部未華子ちゃんが可愛すぎるからです。

声が好きなんです。
あの小さな頭も好き。
つんとした鼻も好き。
頭からうなじ、肩にかけてのラインが好き。
華奢な肩が好き。
くっきりとした鎖骨が好き。
ほどよく筋肉のついたすらりとした脚が好き。

大スクリーンで、この全てを堪能できるんです。天国。多部未華子天国。
モノローグ万歳。映画館に広がる心地よい声。
「そのとき、風が吹いた」の、「か」が最高なんです。
台本通りに演じるという几帳面さが表れている真面目な発声に、「か」でやわらかい色と温度が一瞬で加わるんです。

とにかく多部未華子を愛でる映画。
多部ちゃんがすごくリアル。体温がスクリーン越しにすごい伝わってくる。
可愛くないときと可愛いときの振れ幅が安定の大きさ(褒めてます
どんなに可愛い女の子だって、1日の終わりにはクタクタになって気を抜いた電車の中、窓に映る自分の顔にげんなりしたことあるはず。
そういう、肌荒れ感とか、年齢を感じさせる顔の陰とかまでリアル。
自分の笑顔が嫌いなわたしとしては、「女の子は笑顔がいちばん」なんていう言葉は全く信じてないんですが、こういうことだったんだ、と思わず膝打つ納得感ですよ。

多部ちゃんってほんとに露出の高い画像がなくて、水着なんてもってのほかだし、辛うじてジウのときのキャミがいちばん肌出してるってくらいの。その子が惜しみなくさらす細い肩、デコルテ、背中、太もも、膝小僧。たまりません。

全編通してけっこうパワフルな演技してて、大変だったろうなとは思いますが、ずーっとナチュラル。いい感じに脱力してて、見てるこっちも疲れない。

好きだった場面はたくさんあるけど、告白シーンとお風呂シーン、旅館での喧嘩、最後の疾走あたりが突出してよかった。
あんな告白されてみたい。言いながらなぜか嬉しくなってどんどんテンション上がっちゃうのがすごいリアル。

トモロヲさんが、インタビューで「ウディ・アレンのニューヨークものやビフォアサンライズみたいな背景ぐるみの恋愛ものを作ろうってなって、結果ならなかった」みたいなこと言ってて。「東京での恋愛」を撮りたかったのも前提としてあるみたいだし、多部×綾野でそういうの見てみたかった気もします。
あとは綾野くんの、「華奢で可愛らしいんだけど、男同士みたいに接することができて気持ちいい」っていう多部ちゃん評がじわじわきてる。

世間はコメディエンヌ多部未華子で浸透しつつあるけど、本人もイヤみたいだし、こういう普通の人の役そろそろ来てくれないかなー。

4ヶ月の定期検診

5月にレーザー手術受けて、もうすぐ4ヶ月。
術後は、1、2週間置きだった大学病院への通院も、今は月1ペースに。

今日は、休憩スペースで泣いている人を見た。
共有スペースだからどの病棟の患者さんかは分からないけれど、奥さんが泣いて、隣で旦那さんが俯いてた。

病院嫌いだ。
ここにいる人、みんな病気を抱えてるんだなって、いつも考えてしまう。
こんなにたくさんの人が、毎日毎日やってくる。外来だからそれでもまだ軽いんだろうけれど、毎日何千人も。

今は、命には障らない病気で、ふわっと外来で来てるけど、明日には泣いてる/泣かれる側になるかもしれない。
しかも自分じゃなく、それは親かもしれない。
毎日病室で過ごして、窓からしか外界を見られない、世の中がわたしたちを残して動いていく。自分の中では全部が止まったように感じられるのに、そんなことはみんな誰もお構いなしに楽しそうに横を通り抜けていく。
でも、多分みんなそうなんだと思う。
みんな、自分以外はみんな幸せそうに、見えるよね。
あのご夫婦から見れば、わたしだって呑気なひとりの女性にすぎない。
平日の昼間にスタバの紙袋持って、コーヒー飲みながらひとりで新聞読んで。

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カフェミスト(withキャラメルソース)とブルーベリークリームスコーン。
待ち時間にコンビニで軽く買って済ませるつもりだったのに、長蛇の列で諦めました。
スコーン重かったー>_<
スコーンとしては好きじゃないけど、ときどき食べたくなる不思議なスタバのスコーン。
フードでいちばん好きなのは、ホットビスケットです。温めてもらってホイップクリームとキャラメルソーストッピングで最強フード。


さて。
眼圧が上がってしまいました。
術後、経過良好で、18くらいだったのが12まで下がってたのに。
今日また18だった。
でも、あれ?と思って。かかりつけ医に先々週くらいに行ったときは確か12とかだった気がして。
そう言うと、じゃあもう一回測ろうつって、診察室で先生がおもむろに動き出した。
痛み止めの目薬さされて思わず身構えたけど、プシュっと来るわけでもなく、いつの間にか終了。
あれ、何?初めて見たよ。痛み止め必要だった?まだジンジンするよー。

で、おかげさまで測り直したら14だった。

レーザーは何度でも打てるからねって言われたけど、できることなら二度とごめんです先生。
でも、18って聞いたときは、ひやっとした。あ、次の目薬か、と思って。
できれば結婚決まるまではミケラン先生がいいな。とか言って、目には代えられないけどね。

白内障は分かるけど、ずっとなんで「緑」内障なんだろうと思ってて。
ググったら、瞳が緑になるから、みたいなこと書いてたよ。一瞬、なにそれ素敵って思ったけど、要は視神経がやられる病気だから、血流が悪くなって血の赤色が減る(か濁るのかわ分かんない)から、RGBのG(緑)とB(青)が目立って目が青みがかるってことみたい。

へー。

あと、目薬による色素沈着は、目の周りだけじゃなく瞳にも起こるらしいです。
日本人はみんなダークな色味だから目立たないけど、緯度の高いとこの人たちはやっぱり気になるのかもね。

次の検診は、2ヶ月後。

どこがビッチだよ(ピースオブケイク)

この前、見に行ったよ!で終わったので改めて感想。

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原作は未読。
「映画見に行く」って決めてたから、こういう場合、原作を先に読んでしまうと残念感がきっと出てしまうので敢えて未読のまま見に行きました。

誰だよ、ビッチの映画とか言ってるやつ。

twitterでは、「絶対多部ちゃんじゃない」「頭の悪い女の子の役だから他の人がいい」「股の緩い主人公に全然共感できない」みたいな反応が結構あって。へーそんな役なんだと思って見たけど、全然そんなことなかった。
むしろ志乃には共感できるところばかりだった。

誰だよ、尻軽とかビッチとか言ってるやつ。
もしかしたら、原作ではそんな感じで頭の緩い子なのかもな、とも思うけれど、だとしたらそんなにファンが付くとは思えないし、「伝説的恋愛コミック」なんて謳い文句付けないでしょ。
しかも、映画を見た人が、主人公が尻軽、みたいなこと言ってるんだよー。
わたしが見たピースオブケイクパラレルワールドピースオブケイクなのか。

正直、「30過ぎてもまだふらふらしてるレンタルビデオ店の店長」を好きになる気持ちは全く理解できないし共感しないけれど、恋愛なんて人それぞれだし、みんながみんな同じ人好きになってたらあぶれる人多数で大変なことになっちゃう。
多部ちゃんも言ってる「主人公に共感」っていうのは、そういう部分じゃないでしょ。
相手がどう、とか、すぐ身体を許す、とかそういう付録的な部分じゃなくて、もっと恋愛の普遍的な部分。


彼女がいてもどうしても好きな人と大義名分のもとに一緒にいられる15分の大切さ、とか。
好きな人と気持ちが通じ合ったのに、一緒にいるのに不安になったりとか。
幸せのさなかにいながら不幸の準備(この言い方よく分かる)をしちゃうとか。
疑わしい気持ちがあって確かめたいのに(確かめたってどうにかなるものでもないのに)、一緒に旅行行きたい気持ちが勝つから本人に聞けずじまいなんだけど、結局気になって旅行したその夜にぶつけちゃう、とか。

これは恋愛あるあるだと思ってたので、ここに共感しない女性は多分、きっと自分をしっかり持ってて、地に足の着いた恋愛を最初からできてる人なんだろうなぁ。うらやましい。
ただ、複数人の男性と関係を持ってしまう女性を、生理的に受け付けない女性がいることは知ってるけど、そこに気を取られてこの映画のそういう部分しか目に入らないのは不幸、というかもったいないなーと思うくらいには、結構お気に入りの映画になりましたよ。
だって、身近なところに自分を好きで、別にセックスしてもいいかも(これが重要)、と思える男性がいたら、すごいつらいときとか寂しいときとか、思わず受け入れてしまうのは悪いことじゃないんじゃない。ましてや志乃は浮気じゃないんだし。現実には、この人ならしてもいいかも、と思える男性がそうそう身の回りにはいないだけで、実際にそういう人がいてしまったら、志乃の気持ちは分かるなと思った。
なんとなくだけど、トモロヲさんは、より多くの女性が自身を投影しやすい、普遍的な恋愛映画にしたくて多部ちゃんをキャスティングしたんじゃないかなーと思う。多部ちゃんも言ってるけど、一生の、運命の恋っていう訳ではなく、人生の中に誰しもいくつかある恋愛の一つをそのまま切りとってみましたっていう感じの。
でも、全ては原作読んでから言えよって話なので、近々読んでみようと思います。


さておきとにかく、キャスティングが最高だった。

もう、好きな人しか出てない映画で最高でした。中村倫也宮藤官九郎が思いがけず出てきたときは笑っちゃいましたが。もうキャストが豪華すぎて参っちゃいました。
大体、主人公と恋愛関係になる男性陣が柄本佑菅田将暉綾野剛とか、多部ちゃんどんだけ男の趣味がいいのかと(そういう問題じゃない


柄本佑は生き霊のように何度も現れて、いい感じに気持ち悪かったです。あんだけカッコいいのにこんなに気持ち悪くなれるの、っていう男性がわたしは好きで、今デスノート忍成修吾窪田正孝が一つの画面に収まってるのを見ると悶絶しそうになります。MOZUの長谷川博己も最高だったね。
柄本くん演じる正樹は、原作だともっとひどいDV彼氏だそうですが、映画でもなかなかなクズ。
「好かれて付き合うパターンばかりだから」とか知らないわ、どうでもいいわ。そんなに自分を真剣に激しく好きになって態度に示して欲しければ、彼女に要求してばっかの前にそれに見合うための努力しろよバカって思いながら見てました。
最後も酷くて、ピンクローターを洗う多部ちゃん(洗い方が可愛かった)に、「やるよ、それ。誰でもいいんだもんな、お前」ってなんだそれ。多部ちゃんが捨て方に困っちゃうじゃん!!しかもそんな透明のビニール袋に入れて捨てようとしないで多部ちゃん。
でも舞台挨拶で、「恋人にするなら正樹」って多部ちゃんに選ばれていて、報われてよかったねって思いました。喜び方可愛かった。

菅田くんもなんでもできる役者だね!
初めてのキスシーンが多部ちゃんだったそうで、それをキスシーンの収録前に言っちゃうあたりも可愛いです。
PG12でここまでできるんだなっていう感のあるピースオブケイクですが、最もいやらしかったのが居酒屋のトイレ前での菅田くんとのキス。あれだけで1000円くらい取っていい映画だと思います。
菅田くんが多部ちゃんに迫ってキスするまでの応酬が二人ともすごいリアルだった。

綾野剛は、わたしの好きな綾野剛だった笑
もともとそんなに好きじゃないんだけど、だらしないふらふらした、でも憎めない男性が嵌っててすっごいよかったよ。うん、すっごいよかった。
好きなシーンは、アパートの前で「UFOでも呼んじゃう?」とかふざけちゃった後に、志乃から畳み掛けるように告白されて「うーーーーん」っていう反応をするところ。
いそう、こういう男。こういう反応ありそう。めっちゃリアル。
それと、志乃の部屋に上がりこんだときのTシャツの脱ぎ方が好きだった。脱がせ方も。
あと、やっぱり旅館での志乃との絡みが最高だった。喧嘩してるときになんか笑っちゃうのも分かるし。なにより楽しそうでよかった笑

でもなんと言っても、わたしの心を持っていったのは、多部ちゃんを除いてはこの人がダントツ。
峯田和伸
もう、もう素敵以外の言葉が出てこない。あれはずるいよ。歌わせたらもう全部持ってくじゃん。声素敵すぎる。しかも可愛い。「初めて会ったときから決めてました」って可愛すぎか。わたしが志乃ならぜったい千葉だよー。抱かれたい。

木村文乃ちゃんは、パブリックイメージの安定の文乃ちゃん。
松坂桃李くんもはまってたね。最後のボウタイブラウスが似合いすぎてて最高でした。仕草から何から完璧。

唯一、どうして?と思ったのがあかり役の光宗薫さん。初見。
ミステリアスでスレンダーな、みたいな設定らしいけど、身体の大きな、ぬぼーっとした人だなって感じで少し残念だった。
なんていうか、全然役として印象に残らなくて、また役として全く惹かれなくて。
でも、ドラマとか漫画で、たまにいるよねっていう。
傍からみて、その男性の女としてしか価値がなさそうな、だけどその人はその女にぞっこんで、恋愛はそれぞれにしか分からない世界があるよねっていう感じの、そんな女の人。
志乃のことを「めんどくさい女」というなら、あかりはその100倍くらいうっとうしい。
最後サイン会のときは、スーツ姿でシュッとしてて、すっきりして見えたし、もしかしたらのっそりした感じの演技も、敢えての演技だったのかもしれないけれどね。綾野剛×ミステリアスな女、は「最高の離婚」の真木よう子が最強すぎたので、そこと比較して見てしまったのも一因かも。

明日は多部ちゃんメインの感想を。

「妖しい文学館」春琴抄

NHKの「妖しい文学館」の再放送を見ました。
春琴抄の回。

www4.nhk.or.jp

ストーリーのあらすじや台詞をナレーションや再現映像などで構成して、出演者が語り合う、みたいな感じ。
活字を映像でさらうとこんな感じにデフォルメせざるを得ないからなのかは分からないけれど、「痴人の愛」は「ナオミを好みのエロい女に仕立て上げていく」、みたいにまとめられると、なんだかうーんと思ってしまう。
ていうか、SとかMとかに終始して欲しくない。
もったいない。
既に読んだことのある人よりも、「タイトルだけは知ってるけど」っていう層がターゲットなのかな。
個人的には、世界観を誘導されてしまいそうで、未読の人が見るのはあまりおすすめしない。


だけど、これだけ本が溢れてる今、そこにどんな世界が描かれているのか分からない本を遭えて選ぶ人は少ないのかもしれないから、これはこれで有効なアプローチなのかもしれない。
(本好きなら誰でも知ってそうな内容だったし、そういう人は未知の本にも手を伸ばすかもしれないけど)

読書会とか行かないので、他の人の感じ方とかを垣間見ることができて、そこは面白いなって思った。
あの妊娠は、わたしは相手は佐助ではないと思っているので、「初めて佐助がひいひいって声を上げる。あんなに折檻されてってみんなは思ってるけど、ひいひいっていうのがもしかしたら」「琴を弾きながらコトに及んでるってこと笑?」っていう下りはいらんかったけど笑
人形浄瑠璃説は、人形使いと人形の関係がエロティックとか、新たな視点だった。

映像でも見たくなったなー。
春琴は多部未華子がいい。

ピースオブケイク、っていうか多部未華子

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恋って、風が吹くんですか。
生まれてこのかた30余年、そんな風なんて受けたことも起こしたこともないよ。

胸に手を当てて思い起こせば、2008年スケアメロミオの小塚崇彦には風を感じた。
もちろんそれまでも好きだったけど、あのロミオは格別だった。
2011年モスクワワールドの小塚崇彦にも、2014年全日本の小塚崇彦にも風を感じた。
小塚崇彦には何度も風をもらっていたんだ。
わたしの恋は小塚くんだったのか!

ていうくらい、風を感じるような恋なんてしたことないわたしなんですが、ピースオブケイクを見てきました。

多部未華子ちゃんが大好きで。

山田太郎ものがたりで出会って以来、もう名前から大好きで。
「たべみかこ」っていう、平仮名でも漢字でも可愛い、奇跡の名前。
音と文字が一つずつ結ばれてるこの運命的な仮名と漢字のカップリング。
絶対フルネームで言いたい、まさにこれこそ「声に出して読みたい日本語」。

その昔ジョニー・デップが、「パラディ(楽園)なんて美しく完璧な名前を変えてしまうなんて勿体なさすぎる」とか言って、ヴァネッサと入籍しなかったその気持ちが今なら分かる。
あのとき嫌いになってごめんねジョニー!

出来れば一生、多部未華子の名前を生かしてほしい。
まあ、例え結婚したとしても女優としては変えずにこのままでいてくれそうなのでそこが救いだけどね!

もともと、これは映画館じゃなくていいなーと思っていたのだけど、実家暮らしだし自分の部屋にテレビはない(そもそも掃除機かけるときしか入らない)ので、家族で見る感じじゃなさそうだし、しかも未華子ちゃんが一人で番宣頑張ってるんだから!と思って行ってきました。
ストーリーも原作知らないし好きな感じじゃなさそうなので期待ゼロ。
綾野剛菅田将暉くんも柄本佑安藤玉恵も出るし、面白くなかったとしても1100円で未華子ちゃんのイメージムービー観れると思ったら元は取れるねって思ってふわっと行ったら、意外と映画自体も面白かったよ!
そう言えば今年見た邦画はエイプリルフールズなので、なんか松坂桃李くん好きな人みたいだけど、別に好きでも嫌いでもないけど、桃李くんもすっごいよかった。

もう何年も誰も好きにならなくて、結婚願望だけはあるけど、一緒に暮らしたくない、子どもも欲しくない、籍とお金だけ欲しいっていう、あれわたし移民かな難民かなって感じで干物具合に拍車がかかってますが、さすがにそんなわたしでも恋がしたくなる映画でした。

もう、一言、多部未華子ちゃんが死ぬほど可愛い映画だった。
萌え、とかいう言葉口にしたことないけど、萌え死ぬかと思った。

映画について書こうと思ったのに、未華子ちゃんの話で終わりそうなので詳しくはまた明日。
とにかく未華子ちゃん好きな人は行くべし。
やばい。エロすぎる。

秋の夜長にネガティヴ地獄

高校生くらいまでは本当に本が好きで、それこそ小学校の図書室の本は全部読んだし、中学校のときも1日1冊読んでいた。
それが、いつの間にか、というか一人暮らしの自由とネット環境を手に入れてからあっという間に本から離れてしまって、本にまみれて死にたいなんて思ってたのに、こんなにも人は易きに流れるんだな、っていうか、もしかしたら本当は好きじゃなかったのかもしれないなんて思ったりもする。
その分、大学時代は映画をたくさん見られて、それはそれでよかったのだけれど。

社会人になってからはさらに偏食が進んで、大好きだったミステリも読まなくなった。
「共感できる環境」の小説しか手にしなくなっていて、なんだか自分がものすごく小さな人間になった気分。

去年、留学生の女の子(オランダ)とともだちになって、彼女は日本文学を専攻していたから必然的にそういう話が中心。
すごく楽しかった。
久しぶりにあんな熱量で源氏を読み返したし(円地源氏)、彼女の好きな和歌を、わたしならこう英訳する、とか、毎週のようにスタバで話してた。
彼女から、どうして人は物語を読むのか、というテーマで話さない?と言われたときのことが忘れられない。

最終的にわたしたちは、
人間にとっての普遍的なテーマがなにか、またそれとどう向き合うべきかが示されている、
という結論を出したのだけど、お互いに母国語じゃないからわたしも彼女も、言い表せないなにかを明らかに持っていて、それが言葉にできないのが残念だね、とも話した。
だもわたしは、もっと個人的な理由で読んでるなって、そのとき思ったの。

一人っ子だし、好奇心も少なくて行動範囲も狭い、人見知りなわたしは、小さい頃から絵本がともだちだった。
絵本の中では、わたしは賢いお姫様だったり、勇敢な男の子だったり、何にでもなれた。
そしてそういう行動をする人の背景にあるもの(動機とか気持ちとか環境とか)を知ることができた。
多分、小説を読むのは、この世で自分が成り得ないものになれて、自分では生き得ない人生を生きることができるからなんだと思う。
だから本が大好きだったのに。
読みかけて閉じた本の中で、その本の中で生きてる人たちは今なにをしているんだろう、とか、昔は考えていたのに。

そしてこうやって、この彼女に、せっかくまた本に親しむ機会をもらったのに、また日々に追われて離れたままでいてしまう。
今のわたしはもうファンタージエンにはきっと行けない。
そんな風に無性に寂しくなった秋の夜。



ちなみに、その日の帰りに、何気なく、
「日本人でもあなたみたいに源氏や伊勢について知ってる人はなかなかいないよ」
と感嘆のつもりで伝えた。
喜んでほしくて。

でも返ってきたのは、それはそれは悲しそうな表情で、
「バカなの?日本人バカなの?アニメの前に知るべき文化がここにあるだろバカなの?」
みたいなことを、ひとしきり嘆き続けてた。

日本人がデフォルトでアニメ好きなわけではないし、あなたにとってはそもその日本語が外国語だから古語はその派生みたいな位置づけで、われわれにとっては古語はもはや外国語だからものすごい距離感なんだよ、とは説明したけれど、こんなに世界中に知られた古典があるのにそれを日本人の方が知らないっていうのはどうかと思うってぷりぷりしてた。
じゃあ、英国人はみんなシェイクスピアテニスン読むのって話だよって返すと、わたしは読んだ!いや、あなたオランダ人でしょっていう。
彼女は恋をしていて、百人一首の中で式子内親王の「玉の緒よ」がいちばん好きなんだけど、いちばんって言えるのは当然百首全部覚えてるから。
わたしは、「茜さす」と「これやこの」、「由良のとを」、「瀬をはやみ」が好き。
だけど国文出ていながら百首を空で言えない。
きらきらしてる彼女の前で、すごく申し訳なかったし、切なかった。

本当に好きなら、好きって、パワーが要る。
そのパワーが生き方も変える。

好きなのに、わたしはパワーが出せない。
あったのに。

物語の中の人なら、これがターニングポイントになって変われるのかもしれない。
現実世界の人だって決意次第で変われる。
ていうか、変わりたい人は、全てのことを自分の心次第でターニングポイントに変えられるんだ。
だけどわたしは変われない、全然成長できない。
物語の中の人たちになりたいと憧れながら実際にはなにもできなかった、しなかったわたしのまま。

お返事

も。さん、こんばんは。
遅くなってごめんなさい。
少し気持ちは落ち着かれたでしょうか。

わたしも当日は、炎天下歩いて帰りながら、母になんて言おうか考えながら、全然家に着かないなぁといつもより道を長く感じたのを覚えています。
今にして思えば、けっこうダメージを受けていたのだなぁと。

今は18→12で落ち着いています。
そういう意味では進行は止められてるのかなと。
検査結果も良好で、今は様子見です。
片目ずつしかできないみたいですね。
わたしの場合は幸い効果がありましたが、4割の人が残念ながら効果が得られないとのことで、またやってみないと分からないというのが悩ましいところです。
あと、保険料10000円くらい、数ヶ月後に返ってきましたよ^_^
先生やご家族とご相談されて、お決めになってくださいね。
副作用はないようですし。

参考になれば幸いです。